【まずはココ!】レセプト残業を減らすために変えること3つ

医療事務といえばレセプト、レセプトといえば残業というのが一般的なイメージです。

ですが、「医療事務=レセプト=残業」の方程式は過去のものです。

いやそんなことはない、という意見ももちろんあります。

そこは各医療機関の状況、事情によってさまざまな見方があって当然です。

働き方改革においては「残業を減らそう、生産性を上げよう」ということはよく言われます。

ですが、具体的にどうすべきかという答えは全然出てきません。

「残業は減らしてね」「有給はきちんととりましょう」という主旨はわかっていても、現場レベルに落とし込めているかといえば、そうはなっていません。

働き方改革という言葉がメジャーになっただけで、実情は昔とそう変わっていないのです。

実際現場で働いている皆さんも「そりゃあ帰れるもんなら、帰りたいさ。でもそんなの無理でしょ。」という思いで、日ごろ残業を強いられているはずです。

その状況を打破していくにはどうしたらいいのか?

今回は1人の医療事務員として残業とどう向き合うのか、というところにフォーカスします。

今後のレセプト残業を減らすための材料、ヒントとしてきっと使ってもらえるはずです。

【まずはココ!】レセプト残業を減らすために変えること3つ

 

結論

1.レセプト業務の認識を変える

 

2.マインドセットを変える

 

3.行動を変える

レセプト残業を減らすために変えること3つ

1.レセプト業務の認識を変える

つまり、レセプト業務の本質を理解しましょうってことです。

レセプト請求の最終目標は病院収益の最大化です。

それが達成できればミッション完了です。

要するにほしいのは結果です。

低い査定率、返戻率、漏れのない適正な請求、それが最終目的なのです。

そのためにたどったプロセスなんて、ぶっちゃけどうでもいいのです。

連日夜遅くまで頑張りました、休日も出勤しました、ということなんて何の意味もありません。

「夜遅くまで、休日までも出てきてよく頑張りましたね」とは決してならないのです。

「で査定率いくら?」「この診療行為ちゃんと請求できてる?」というところだけが問われる部分です。

よってレセプト業務がなんたるかを正しく理解していなければ、ズレたコミットをしてしまうということです。

ここで大事なのは残業の内容です。

残業時間ではありません。

そして総じて、夜遅くまで残って行う業務の内容は大体が薄いです。

それ時間内にやった方が効率的じゃねというものが非常に多いです。

そして、それは当たり前の話です。

なぜなら夕方までの間に、意志力は使い果たされていてもう夜には残っていないからです。

レセプト業務には意志力、集中力が大量に必要です。

それがもう残っていないのに続けたところで、良質なアウトプットができるはずがありません。

そして集中力は長時間持続できるものではありません。

だとしたら最も生産性が高い仕事の方法は、高い集中力を決められた時間で発揮することです。

レセプト残業とはこれとは真逆の行為なのです。

 

2.マインドセットを変える

マインドセットとは自分の思考の根幹のことです。

簡単に言えば思い込んでいることです。

ここを変えなければ最後の「3.行動を変える」こともできなくなります。

ですのでここが核心部分です。

マインドセットを変えるでは次の2点がポイントです。

①レセプト残業ありきと思わない

これはありきと思っている人がとても多いです。

それは引き継がれてきた歴史かもしれませんし、医療事務業界のバイアスかもしれません。

たしかに昔は残業ありきだったかもしれません。

だったかもしれない、というのはそれこそ当時は僕自身が残業ありきと思っていたからです。

20数年前には電子カルテもオーダリングシステムもまだなく、すべて紙運用でした。

まずレセプトを出力発行するだけで時間がかかります。

そして目視点検、病名つけ・病名回し、総括作業まで入れると膨大な時間がかかっていました。

今となって思えばその業務フローの中で、もっと効率化できるところもあったと思います。

業務時間短縮の方法はあったはずです。

ですが当時はレセプト残業がないという概念がないので、その部分の業務改善など誰も考えもしませんでした。

だから誰も違う方法を、試そうともしていなかったのです。

レセプト業務とは必ず残業が発生してしまうもの、みんなそう思っていました。

そしてこう考える人は未だに多いです。

僕より年上の人はもちろん多いですし、若い人でもそう刷り込まれている人は多いです。

 

残業ありきと思わないために、次の3点のことを頭にとめておきましょう。

①残業での生産性は低い

 

これは前述したとおりです。

 

②上司が無能である可能性がある

 

残業しないと終わらない人がいる一方で、残業しないでも終わる人がいる場合は、その統括責任者の管理能力が低い可能性があります。

 

つまり業務分担が適正に行われていない確率が高いのです。

 

もちろんその個人の能力がいちじるしく低い場合は別ですが、そこを検証する必要があります。

残業が減らないのは上司が無能だから?【医療事務と残業】

 

③時間の使い方が雑になる

 

朝イチに「今日は何時まで残ろうかな」というのと「絶対定時に帰るぞ」というのとでは、時間の使い方がまったく違ってきます。

 

残業ありきの人は1日の目標時間や、スケジュールがかなりざっくりで甘くなります。

 

対して定時上がりの人は、時間管理がとても細かく具体的になります。

 

やることが明確です。

 

時間が限られているので仕事のやり方を工夫します。

 

つまりとても効率的だということです。

②残業がないメリットを考える

残業がないメリットは大きいです。

ここを考えて残業なしを目指すことも大切です。

すぐに考えられるメリットは次の2点があります。

①睡眠時間の確保

 

レセプト期間だからこそ十分な睡眠時間が必要です。

 

4、5時間の睡眠では、最高のパフォーマンスは発揮できません。

 

最低でも7、8時間の睡眠は必要です。

 

②自分の時間の確保

 

残業がなければ平日でも1、2時間は自分の時間が確保できます。

 

そこをスキルアップのための勉強にあててもいいし、読書の時間にしてもいいし、ぼーっとする時間にしてもいいです。

 

自分を高める、癒す、回復させる時間はつねに一定の割合で必要です。

 

3.行動を変える

マインドセットを変えても、行動につなげないと何も変わりません。

どんどん行動に移しましょう。

ここでは次の3点を意識しておきましょう。

①スピードを気にする。完璧を目指さない。

 

レセプト業務はなぜかスピードが重視されません。

 

それは正確さが最重要とされているからです。

 

たしかにそのとおりなのですが、正確さとスピードは両立しないというのは思い込みです。

 

正確さもスピードも両方向上させていくことは十分可能です。

 

ただしようとしていないだけなんです。

 

レセプト業務だからスピードは許されると、どこかで思っているからです。

 

しかしそれは誤りです。

 

正確さを求めるのならば、よりスピードを求めなければいけません。

 

なぜなら長引けば長引くほど意志力、集中力は減っていくからです。

 

高い集中力を限られた時間で使い切る方法が、最もパフォーマンスが出る仕事のやり方です。

 

質の高いレセプト点検をしようとすれば、点検時間は短くせざるをえないのです。

 

そしてその根底にあるのは、完了主義という考え方です。

 

結果的に完璧主義より完了主義の方が、仕事の質は高くなるのです。

完璧を目指すよりまず終わらせろ【医事課の仕事は完了主義】

 

②過去のフィードバックを効かせる

 

過去の結果はすべて貴重なデータです。

 

それを踏まえて次に向かうと向かわないのとでは、結果は大きく異なります。

 

前月と同じやり方では、前月と同じ結果になるだけです。

 

必要なのは過去から学ぶことです。

 

振り返りが大切です。

 

そしてもっと大切なことは、新たなことを試してみることです。

 

失敗を恐れずどんどんチャレンジすることです。

 

③俯瞰する

 

レセプト業務というものを、俯瞰することが大切です。

 

目の前の業務に集中することは重要ですが、客観的に全体を見る目も重要です。

 

そして10日間をどうスケジューリングし、組み立てていくかの自分の答えを出しておくことが必要です。

 

昨日の続きを今日行うというのでは、俯瞰はできていないのです。

 

周りが残るから残るでは、俯瞰はできていないのです。

 

レセプト期間に入る前に今月の自分の目標、計画を立て、実行しそれを評価・検証する。

 

そしてそれを次回に活かす。

 

そのような個人でのPDCAやPDRを回していくことで、自分の仕事のやり方が精査でき、自己管理の精度が上がっていきます。

 

つまりレセプト期間における自己管理能力が上がり、時間内での業務完了に近づけるということです。

PDCAを遥かに超えるPDR仕事術とは【まるっと解説】

まとめ

 

レセプト業務の認識を変える、マインドセットを変える、行動を変える。

今回の内容は納得できる人とできない人の両方いるはずです。

これはその人たちが今いる状況によって、その受け取り方が大きく変わるからです。

「理想論ばかり言わないでくれ」そう感じている人もいるはずです。

今回のレセプト残業論は、そこの医事課の上司が残業容認派か否定派かで結果は大きく変わります。

「時間はいくらでも使って良いから、漏れのないきちんとした請求をしよう」と考える上司なら残念ですが残業はなくなりません。

いくら「時間を短縮しても同じ質が維持できます」と説明しても納得してもらえないでしょう。

そんなのおかしいと思っても、もうそれは仕方がないことです。

残念ですが組織に属している以上、トップに従うことがそこでの正義です。

だったらその中であなたにできることは、それに従った上で「残業なんてしなくても大丈夫なんですよ」という根拠を積み上げていくことだけです。

それを納得してもらえる時点まで地道に続けることです。

そんなのはごめんだという人は、職場を変えてください。

それほど個人で組織を変えていくことは、とても難しく大変なことなのです。

それでも職場を変えずに組織を変えたいのであれば、あなたがその上司になるしかない。

レセプト残業ありきの職場なんてイヤだと思うのか、それも仕方ないなと思うのか。

決めるのはあなたです。

行動するのか、しないのか。

決めるのはあなたです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です