当ブログは医療事務のやりがいを伝えたい、この先の医事課の働き方を考えたいということを主眼に、地方のしがない医事課長が日々つらつらと書きつづっているブログです。
ですのでどうしても働き方や仕事術、マインドセットについての話が多くなります。
そしてそれはあくまで私の主観ではなくて、さまざまな知見や根拠にもとづいて論理的に考えていくことを心掛けています。
ですが全然論理的ではない場合も多々ありますので、なるべくわかりやすく説得力のある文章を目指して精進していきます。
さて今回のテーマはメタ認知です。
このテーマは以前にも書いています。


そして私の過去の記事を読んで下さった方ならわかることですが、私の記事のまとめの多くがこのメタ認知に帰結しています。
全然メタ認知という言葉が出てこない記事であっても、その根底にはメタ認知最重要という考えがあります。
つまり当ブログをひとことで表すなら「メタ認知力を高めて最強医療事務員を目指すブログ」となります。
そのための方法を探っていくために、いろんな角度から考察しようとさまざまな記事を書いています。
今回もその記事の中の一つという位置づけです。
ではいきましょう。
ごまお
目次
【スキルは身を助ける】最強スキルはメタ認知!
結論
生産性を上げたいならばメタ認知力の向上はマストです。
できる医療事務員とは
医療事務にはさまざまな仕事があり、それらを一律に比較することはできません。
受付のAさんとクラークのBさんとレセプト担当のCさんの誰が一番できる人かなんていう比較はできません。
しかしどの業務でもできる人の定義は一緒です。
私が考えるできる人とは
・インプットが優秀
・アウトプットが優秀
・メタ認知力が高い
です。
そしてこの中でもメタ認知力が一番重要です。
逆に一番身につけるのが難しいのもメタ認知力です。
医療事務員にメタ認知力が必要なわけ
医療事務は事務とはいいながらいろんな人と関わります。
患者、家族、病院スタッフ、役所、保険会社、保険者、審査機関などさまざまです。
事務員だからコミュニケーション能力はそんなに必要ないというのはまったく逆で、コミュニケーション能力が高くないと仕事になりません。
そしてこの時に大事なのがメタ認知力なのです。
同じ接客業といっても医療事務が他のサービス業と決定的に違うのが相手が患者だということです。
それは基本的に具合が悪い人です。
どうしてもそこには負の感情が生まれます。
待ち時間が長かったり、言い方が気にくわなかったりすることですごくストレスとなりその人たちをおおいます。
ですので病院というのは基本的にクレームが出やすい場所でもあります。
中にはどう考えても理不尽なクレームというものもあります。
しかし医療事務員である以上すべて聞かないといけないわけです。
なんでこんなことで怒られないといけないのか、ってことも往々にしてあります。
でもそれも想定の範囲内としておかないとこちらのメンタルがやられます。
モンスターペイシェントとはいかなくても、自分本位な意見をいう患者の人なんていくらでもいます。
でもそれが人間なんです。
そしてここでありがちなのが、その人たちと同じ目線で話すということです。
そのことによって「腹立つ」「むかつく」という感情だけを持ってしまいます。
そしてそのうさをはらすために同僚にグチる、SNSへ書き込むなどの行動をとります。
そんなことをしても何のためにもならないのに。
この人たちのメタ認知力は低いです。
そもそもメタ認知という概念さえもないのかもしれません。
この人たちの誤りは事実と自分の感情をごっちゃにしていることです。
何が事実で何が自分の感情なのかの切り分けができていない。
そして患者の感情に飲み込まれているのです。
必要なのは一段上の立ち位置からの視点です。
そこから俯瞰したものの見方ができなければ、患者が一体何に対して腹を立てているのか、そしてそれに対してどのような行動がベストなのかという見方ができません。
常にストレスがたまっているという人はこの一段上の立ち位置の視点は持っていないはずです。
相手と対等の位置で事実も感情も混ぜてコミュニケーションしている。
それではストレスがたまって当たり前なのです。
すべてのおおもと
仕事や人生がどうすれば上手くいくかというのは、結局のところ自己コントロールにかかっています。
仕事も勉強もスポーツも遊びもいかにして自分の行動を自律的にコントロールし、環境に適合させた上で動けるかがパフォーマンスを出すためには重要です。
つまりメタ認知力を向上させることがすべてのパフォーマンスアップに直結するということです。
メタ認知とはすべてのおおもとなのです。
知らないことを知っているか?
メタ認知の概念の起源をさかのぼると、古代ギリシャの哲学者ソクラテスにたどり着きます。
無知の知ってやつです。
「彼らは何も知らないのに知っていると思い込んでいるが、私は何も知らないということを知っている。」
この考えはメタ認知がないと出てきません。
そして私たち医療事務員こそこの考えを持つべきです。
知らないことは知らないでいいのです。
でもベテランになればなるほど、それを表明するのが怖くなる。
その結果知ったかで済ませてしまう。
「こんなことも知らないの」と言われるのが怖い、知っている人のイメージのままでいたい。
そんな風に思う人もいます。
でもそれは逆効果。
自分は何を知らないのかを知っていないと、何を学ぶべきかもわからない。
10年間レセプトを見てきたって知らないことなど普通にでてきます。
その時に素直にこれは知らないことだと思えるか、謙虚に学ぶ姿勢を持てるか、その差がのちの成長に大きく影響します。
メタメタ認知
それではメタ認知力ってどうやって上げるの?って話ですが、これはかなり難しいです。
私自身いろいろと実験中です。
ただ瞑想は大いに有効だと思います。
または自分の思考を紙に書き出すとか。
あとそもそもメタ認知という概念を知り常日頃から意識することが大切です。
私はいつも自分という人間を操っている自分というのを意識しています。
自分自身がガンダムでそれを操っている自分がアムロです。
そしてアムロの視点でものごとを見るようにしています。
一段上の視点からガンダムの行動を観察するのです。
それができると自分自身の客観視が可能になり、周りの状況が見えてきます。
これがメタ認知が効いている状態です。
さらにそれをもう一段上の視点から観察することでメタ認知力を高めるという方法があります。
つまりガンダムを操っているアムロを観察するアムロという図式です。
自らメタ認知をなしている自己を観察し、自らのメタ認知のあり方そのものを意識化することでさらに高いメタ認知力を得るというやり方です。
要はメタ認知をメタ認知するということです。
ですのでメタメタ認知となります。(そんな言葉があるのかどうか知りませんが。)
これはさらにそのメタメタ認知をメタ認知するという無限メタ認知ゾーンにも突入しうるわけですが、きりがないのでやめておきます。
メタ認知UP↑=生産性UP↑
これは間違いありません。
すべてを客観視できるので効率的な仕事の方法を模索しますし、残業もなくなります。
残業ってやっている時は完全に自分視点です。
「こんなに頑張っているのに」
「業務量が多いから時間内で終わらなくてやっているのに」
なぜ残業するなするな言うんだ、という想いは誰しもあります。
ですがそれでは完全主観なのです。
どうやったらその業務が半分の時間で処理できるか、そもそもこれってやる必要あるのか、という視点は自分を見返せないとできません。
つまりメタ認知力が高くないと生産性は上がらないということです。
まとめ
高いメタ認知力、挑戦して失敗して挫折できるマインド。
この2つで大概の困難は乗り越えられます。
そしてもっと楽観的に生きられます。

仕事も人生もそんなに悩むものじゃない。
大事なのは行動することとそれを俯瞰で見れること。
これはマインドセットしだいです。
そしてマインドセットは変えられます。
最強医療事務員を目指すならばメタ認知力の向上はマストなのです。
ごまお