【あえて言おう!】あなたにはピラミッド組織の一員という自覚があるか?

今回の話は多くの人に響かないかもしれませんがあえて書きます。

それは組織の一員ってどういうこと?っていう話です。

内容を読んでもらった上で持つ感想というのはいろいろあると思います。

ですが上司のもとで働いている医療事務員という立場の人には納得してもらえないかもしれません。

「それは上司目線の発言」

「ポジショントーク」

という感想を持たれるかもしれません。

そう言われるのは承知で進めます。

なぜ今回このテーマにしたかというと、昔に比べて明らかに組織の体制がゆるくなってきてるんじゃないかと思うからです。

もっと言えば、部下の人の認識がかなり自分に甘くなってきてるんじゃないか、そう思うのです。

見方によっては単なる上司のグチに聞こえるかもしれません。

ですがそうではないのです。

みんな組織の一員です。

そこをどう考えるのか、もう一度自分に問うてほしいのです。

ではいきます。

ごまお

組織が機能するためには何が必要なのか?

【あえて言おう!】あなたにはピラミッド組織の一員という自覚があるか?

結論

組織でいる限り自分のやりたいようになんか一切できません。

上司と部下

日本社会で組織といえばほとんどがピラミッド組織を指します。

医療事務でもまさしくその通りで、事務長を頂点に医事部長、医事課長などがその下に連なります。

そしてそこから係長、主任、各担当者へと下りていくわけです。

最初に断っておきますが私は何も部下は上司の命令には絶対服従のような考えを推奨しているわけではありません。

それは軍隊でしかありえない主従関係です。

そうではなくてそれぞれの役割を理解しないといけないという話です。

その役割とは上司が仕事の方向性、決まりごとを決め、それを部下が実行するということです。

ただそれだけです。

いたってシンプルです。

ですが実際は全然シンプル、スムーズとはいきません。

なぜか?それは部下の感情が働くからです。

しかしここで考えてほしいのです。

そもそも仕事ってどういうものなのか。

本来仕事は誰もやりたがらないものです。

それを経営者がお金という対価を支払ってみんなに働いてもらっているという構図です。

ですからそこで自分の意見を押し通せるのは経営者だけなのです。

やりたいことをやり、やりたくないことはやらない、という意思表明できるのは経営者だけなのです。

ここの認識が間違っている人が結構います。

つまり上司の指示、命令に対して意思表明する人です。

私も今まで数々の意思表明をされてきました。

・外来係から入院係への配置換えを拒否

 

・入院係内での担当者換えに意見

 

・健診業務の仕事の振り分けに意見 etc

この人たちは組織というものを理解していません。

一担当者に拒否権などないのです。

上司が下した決定に意見もなにもないのです。

仮にそれがホントに意見だったらまだ建設的な話ができます。

ですがえてしてそれらは、拒否しているのと大して変わらない意見です。

そこには代替案がない。

というかそんなことは考えていない。

そこにある感情は一つです。

「現状を変えてほしくない」

「変わりたくない」

そう思うのは自由です。

ですがそれを意志表明したところで何の意味もありません。

しかしその何の意味もないことにエネルギーを使う人がいるのも事実です。

納得感はいらない

これははっきり言っておきます。

上司の指示、命令にあなたの納得感なんていりません。

そのようなものは求めていません。

そもそもそれが指示、命令と受け取っていない人もいます。

単なる「お伺い」「アドバイス」なんだと。

出された指示にいちいち理由を求めて納得しようとする人がいますが、それは意味がないです。

納得なんかできないことばかりでしょうから。

あとどうしても「なぜする必要があるのかわからない」という場合はその理由は聞けばいいと思いますが、それはあくまで上司の考えを理解するということにとどめておくべきです。

「それは違うと思います」「納得いきません」と言う人がいますが、違うと思っても納得していなくてもその通りにしてください。

仕事とはそういうものです。

「いやいや上司が無能すぎて毎回わけわからんことを言ってくるから言い返すんです」という意見もあるでしょう。

ですがその場合も従ってください。

なぜか?それはその人があなたの上司だからです。

「そんなの理不尽すぎる」と思うかもしれません。

ですが上司に上司たる能力があるかどうかは、上司とその上司との問題です。

あなたには関係ありません。

とんでもないクソ上司でも残念ながらその人があなたの上司なのです。

悲しい話ですが部下は上司を選べないのです。

だからそこにあなたの納得感は必要ないのです。

組織とは何か?

組織は単なる集団とは違います。

とある方向性を帯びた集団です。

医療機関においてはその方向性とは患者サービスであり医療経営であり、その確固たる方針にもとづいて組織運営がなされています。

そしてその中の一部署である医事課においてもそれは同じことで、組織の方向性に沿った医事課運営がなされるわけです。

つまり、目指すべきはトップが描くビジョンです。

そこに一医療事務員の意見をはさむ余地はないのです。

当たり前の話ですが、組織は上の人の指示を下の人が実行することで成り立っています。

ただそれだけです。

その秩序を乱してはいけないのです。

「それじゃあ軍隊と変わらなくね」そう思う人もいるかもしれません。

大枠のロジックは同じです。

ですが軍隊と違うのは建設的な意見はきちんと尊重されるということです。

今までの文脈で納得感はいらない、黙って従えというとらえられ方をもしされたのであれば、それは本意ではありません。

意見はいらん、すべてイエッサーだ、というのが軍隊です。

そうではありません。

意見は言っていいのです。

ただ、あまりにも自分本位な意見ばかりが目立つなあと思うのです。

それは全然建設的ではないのです。

自分の感情を吐露しているだけにすぎません。

そこにメタ認知は効いていないのです。

病院というところは部分最適、部署最適だということは以前に書きました。

【病院組織】全体最適はただの理想論です【ホントは部分最適の集合体】

ですが本来組織というところは全体最適であるべきです。

そして医療事務員は少なくとも医事課内においては全体最適を考えていなければなりません。

ですので没個性を求められるのは必然なのです。

「いやもっと自分らしく、自由にのびのびと働きたいんだ」という人は起業してください。

その思考で働ける居場所は組織にはありません。

最終的な判断の権限は自分にはないということをしっかり認識しておくべきです。

まとめ

個性を尊重する、自由な発想でクリエィティブに、というのは医事課にはそぐわないです。

ホントにこれで成果が出るのであればそれでいいと思いますがそうではないと思います。

冷めた言い方ですが医療事務員でそこまでのクリエィティブ性を持っている人はそんなにいません。

そのための高いモチベーションを維持している人がまず少ない。

多くの人は今までしてきた仕事をこのまま続け、適度に手を抜き、適度に意見して予防線を張り、なるべくストレスを避け、今の状態を維持しようと思っています。

そして自分の優位性を保ち、精神の安定をはかるために他者批評家へと成り下がる。

院内評論家はいらない!【医療事務仕事論】

そんなことをしても何の意味もないのに。

上司から、周りから認められたいとホントに思うのならやるべきことはただ一つだけです。

目の前の仕事に全神経を集中させることです。

上司の評価を上げたいのならばこれもやることは一つです。

上司から指示されたことを素直に聞き、しっかりとやりきることです。

ただそれだけです。

これだけで上司はあなたを評価します。

そんなこと当たり前と思うかもしれませんが、その当たり前ができない人もいるのです。

昔に比べてゆるくなっているなと感じる部分は確かにありますが、かといって昔の方が良かったと言う気はありません。

昔と今とでは仕事に対する価値観が違いすぎます。

働き方への意識の持ち方も違いすぎます。

その中で比べることには意味がない。

ただしっかり考えてほしいのがこの先の自分のキャリア像です。

1年先の目標、3年先、5年先の目標です。

昇進したいのか、またはスキルを伸ばしたいのか、はたまた資格を取得したいのか。

ここが明確じゃない人が多いように思います。

ただ漠然と続けている、惰性で進んでいる。

それでは昇進もしないし、スキルも伸ばせないし、資格も取得できないです。

医療事務の将来が厳しいのはこのブログで何度も書いてきました。

AIが支配?10年後に医療事務の仕事は残っているの?【医療事務】15年後には91%の仕事がなくなります【診療情報管理士】

変化しなければジリ貧だと。

だからこそ医療事務ともう一つのスキルを掛け合わせてオンリーワンを目指し、自らの市場価値を高めましょうというのが私の一貫した主張です。

医療事務とスキル【どんどん掛け合わそう】

私はそのもう一つのスキルをプログラミングと定めました。

まだまだ先は長いですが、唯一無二の医療事務員を目指します。

それを目指すことによってまず自分が成長できます。

そして自分が成長することによって組織に貢献できます。

仮にどれだけ自分のスキルが上がろうとも私はそれが自分の努力でのみ成し得たものとは思いません。

組織に属しているから可能なのです。

たった一人で地域医療に貢献するなんてムリです。

自分の力だけでイノベーションを起こすことなんてムリです。

患者さんの役に立つことなんてムリです。

それらはすべて組織の一員だからこそ可能にできるのです。

私が組織に貢献することで逆に組織に活かされてもいる、そう思っています。

だとするならば、組織でいる限り自分のやりたいようになんか一切できなくて当然なのです。

そんな必要はないのです。

組織が成長するために自分は何ができるのか。

与えられたミッションをいかに自分で料理してアウトプットするか。

自分がやりたいようにできなくても、クリエィティブに仕事をすることはいくらでも可能です。

それはすべて自分のマインドセットしだい。

ピラミッド組織は軍隊と一緒と思っているのなら、その範囲内でしか動けないでしょう。

ですがピラミッド組織の中でも自分らしさは発揮できると思えればきっとそういう働きができます。

自分のやりたいようになんかできないからこそ考えるんです。

工夫するんです。

そこにはあなたが成長できるヒントが眠っているはずです。

ごまお

すべてはとらえ方の問題

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