今回は医師事務作業補助体制加算です。
では見ていきましょう。
ごまお
目次
【2020診療報酬改定】早わかり1分解説 その③<医師事務作業補助体制加算>
結論
医師の機会損失コストを考えると、医師事務作業補助者をもっと増やし医業収益を上げていくという考えが必要です。
医師事務作業補助体制加算
(改正後・改正前の順)
<ポイント>
今回加算1も加算2も一律50点アップとなっています。
医師の働き方改革→タスクシフティングという流れでは医師事務作業補助者の評価をより上げてくるのは必然です。
医師事務作業補助者を配置することによって、明らかに医師の負担軽減がなされているという結果が示されていますので、点数アップの流れはまだ続くはずです。
さらに今回は算定対象病棟も拡大されています。
回リハ(療養病棟)
地ケア
精神急性期
つまりそれだけ医師事務作業補助者の配置はタスクシフティング効果が高いと国は見ているわけです。
もっとどんどん増員して下さいよと。
点数とれますよと。
ですが実際は大病院では多くの人員確保をしている一方、中小の病院ではそこまでこの加算をとりにいっていないところも多いのです。
それはこの加算の点数では増員分の人件費をまかなえないと判断しているからです。
しかしそこには医師の機会損失コストが加味されていないわけです。
そして医師事務作業補助者は費用ではなく原価なんだという認識が欠けているのです。

経営陣のその意識改革がなされない限りいくら点数がアップされようと、中小病院でどんどん増えるというのはなかなか難しいです。
しかしこれは現場サイドからもっとプッシュしていくべきことでもあります。
そしてなにより増員することが目的ではなくて、その質の向上、レベルの高い人材を増やすということが大切ですので、教育、育成にも十分注力していく必要があります。
ごまお
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